帰りたいけど、公立なら帰りたくない。

日本の公立学校の教員の仕事は、子どもが帰ってから、まさかの第2ラウンドが始まる。すでに、出勤してから8時間が経つのに、ここから訳のわからん会議や研修が延々と続く。職員会議、学年会議、その他こまごまいろんな会議、そして授業研究。学校に出勤するのは午前7 時、子どもの下校は15 時、職員が学校を出るのは22 時。

放課後、学校外で子どもが何かしでかしたら、学校に電話がきて、会議を抜けて教員が行く、「知るか!」って感じだけど。不登校の子どもの家庭訪問、「親が見ろ!」って思う。シングルの家庭訪問なんて、親が20 時に帰りますから、とか言って、「は?」と言いたいけれど、20 時に家庭訪問。それを当たり前のように、みんながやっている異常な世界。なんでもかんでも学校の責任。「誰の子ども?」と聞きたい。

そんなのに出かける教員がいたら会議を中断して、自分の仕事をする。出かけた教員が戻ってきて、みんなが揃って会議再開。あっちもこっちも中途半端。学校を出る頃、時計を見たら22 時。「朝、7 時に学校に来ているんですけど」って怒る気力も残っていない。朝から今まで、自分の時間は1 秒も無い。休憩時間あるはずなんだけど。トイレに行けなくて病気になる人もいる。

帰宅して、シャワーと2時間ほどの仮眠をして、起きて、ここから宿題チェック。汚い字に赤を入れたり、日記にコメントをつけたり、いつまでやっても終わらん。あと数時間で学校に行くので、明日の5 教科分、慌てて授業準備。

仕事の分担から、やり方まで全てが間違っている。今年の全国の教員不足 2800人(2022.05.)。こんな仕事なら、そりゃ誰も来んわ。隣に中学校があって、中学校の教員曰く、「中学校は学校のコンビニ、24時間営業」らしい。確かに、どんなに夜遅くに前を通ってもいつも電気がついている。

誰が何を履き違えているのか、「学校」とは何か根本から見直した方が良い。人の善意でしか成り立っていない。あそこに戻るには、相当な覚悟がいる。業務量に対しての給与を、きちんと計算してほしい。というか、「給与分の業務量に減らす必要がある。」新任の1 年間で、3 年分ぐらい働いた。

あと、超ローテク社会にも驚く。これも効率が悪い原因かもね。

日本社会は、税金で給与をもらっている者に厳しい。でも、発言するなら、自分もそれだけのこと(子育て世代なら、子育て)をしてからにしてと言いたい。学校は公共の場なのに、我が子にしつけもしないで、学校にやるのは間違っている。そんな大人ほど、自分は棚に上がって、自分以外のことに偉そうに文句をつける。

「なぜ、教員は、夏休みを取るのか?」というクレーム。信じられない。国民同士の足の引っ張り合いは、ここでも。税金から給与が出ていることが理由らしい。日本は、誰かにクレームを言いたい人だらけ。

教員は普段、民間企業の10倍働いているのに、夏休みまで、訳のわからんことで出勤させられる。しょうもない研修、学校のペンキ塗り(は?)、挙げ句の果てにテニスやら、バレーの合宿や対抗試合、仕事ですらない。やりたい人だけで、勝手にやっといてという世界。やることがないのに出勤、なぜ、これを誰もおかしいと気付かないんだろう?私ひとりだけ、異次元に迷い込んだ感覚だった。

あと、よく問題になっている教員のいじめや、モンスター保護者は日常茶飯事。公立は特に多いのかもしれない。学校は、ネガティブな日本社会の縮図。「いじめ」、「モンスター」、「過労死」、「パワハラ」、全てが揃っている。

つい先日、大阪府の高校の先生が勝訴していた。過重労働のため、適応障害を発症され、大阪府に損害賠償を求めた。教員の仕事(授業)以外は、外注しろと言いたい。埼玉県の教諭も時間外労働の残業代で控訴、東京高裁までいって、請求退けで終わったけれど、かなり注目された。これを支払ったら、全国100 万人ほどの教員の残業代払わないといけなくなる、何十年も遡って。破産だね。

なぜ、ちゃんと給与を払わないんだろう、この国は。人間的生活の根元だよね、働いた対価で、食事をして、健康に暮らすことは。人権が守られない国、日本。

外国人も知っている、日本は給与が低いってことを。「カロウシ」は、英語でそのまま使われるほど有名な言葉。労働力不足の日本が外国人を受け入れたくても、誰も入ってこない。低賃金、時間外労働、ややこしい人間関係、ブラック企業。私だって、いや。

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