オーストラリアの学校と教員

午後3時、子どもたちの下校後、教員や事務員も気持ちよく帰る。もちろん、宿題チェックや持ち帰りの仕事はあるけれど、生活指導なんぞは、存在しない。学校の外のできごとは、家庭でどうぞ、だよね。学校は学校、家庭は家庭で区別が必要。なぜ日本の学校は、家庭に帰った子どもの面倒を見る必要があるのか、ナゾ。

オーストラリアでは、COVIDでたくさんの教員が離職したそう。ニュースで教員が足りないと言っていたから、相当な数が辞めたんだと思う。学校の教室は密室空間でリスクが高いので、COVIDにかかって命を落とすくらいなら辞める、と仕事に対する姿勢がライト。日本は、仕事に命を懸けることが美徳とされる変な風潮がある。

オーストラリアの学校では、保護者が学校に参加する。読み聞かせや、行事の補助などで保護者が頻繁に学校に出入りするので、保護者も校内での我が子の姿を見て、安心したり、はたまた他の子どもと様子が違うなと気づいたりすることもある。

その場合は、教員も保護者も話がしやすい。教員からいきなり聞かされるよりも、なんとなく様子がわかっているから、そのさきを話せる。そうやって、保護者も学校に参加して、みんなで子どもを育てるという態勢だそう。開かれた学校だよね。

大人も子どもも、みんながお互いのことを知っているから、もし、子どもが何か特性を持っていても、いじめや差別は起こりにくい。

「差別をしてはいけない」、「差別をする人=問題ありの人」という認識が根底にあるので、いじめや差別をする人は、周りから厳しい目で見られる。でも、起こりにくいというだけで、そんな教育を受けていない人もいるので、いじめや差別はあるらしい。

子どもたちが、教室を移動して授業を受けるスタイルも、いじめが起こりにくいのかな。日本のように同じ顔ぶれで1 年間、登校から下校までを一緒に過ごすという閉鎖空間は、良くも悪くも密着しすぎている。教員にとっても。

じゃぁ、学級制をやめて、人間関係があっさりしていればいい?子ども同士が密着しすぎないし、先生も入れ込まなくて済む。でも、アメリカ合衆国は、学級制ではないのにいじめが深刻で、それを問題視した一部の州では、子どもに法的措置を取るらしい。

いじめが起こるのは、「ストレスの多い環境」が原因と言われていて、不満やストレスが多いと子どもを攻撃的にする(大人も同様)。オーストラリアで、日本のような深刻ないじめを聞かないのは、学校が子どもたちにとって、ストレスのかからない環境なのかもしれない。

教室もさることながら、わかりやすいところで言うと、教科書や受験勉強がない。そして、宿題や塾も日本に比べるとうんと少ない。日本の学校も、オーストラリアの学校のように、大人にも子どもにも負荷の少ない場所に変わっていけるかな。

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