周りの部署の不穏な空気を察知していたけれど、突然やってきた強制終了、リストラ。「安定」が息苦しいと思っていたはずなのに、話を聞いて、奈落の底に突き落とされた気分だった。
それまで、教員をするつもりなんて、さらさらなかったので、迷っていることがあった。「教育実習に行くかどうか。」教育実習は1ヶ月間あるので、行くなら仕事を辞めなければならない。「仕方なく」やっている仕事だったけど、それを辞めて教育実習に行ったところで、その先は路頭に迷う。だったら、「仕方なく」でも仕事を続けたほうがいいのか。
教員免許を取得して、教員になればいいと思うかもしれないけれど、教員は、民間企業のどんなブラック企業よりブラックな仕事。税金から給与をもらう仕事なんて、考えられなかった。
今の仕事を辞めるか、どうしようか迷っているところに、いきなりやってきた「強制終了」。選ぶ権利なんて無かった。こうなったら、私の視野は、針の穴くらい狭くなって、目の前で起こっていることしか見えない。ポジティブな人なら、これで心置きなく教育実習に行ける!と思うんだろうけど、私は、予期せず起こったことを不安に捉えてしまう。
人生の帰路に立っているときは、自分で決断をしなければいけない。わかっているけれど選択しきれなくて、まごついているといきなり、目の前に幕が下りる。その瞬間、お先真っ暗、「人生終わった」と思うけれど、この容赦ない「強制終了」は、「来るべきときが来た」というサイン。
人生って実は、進む道やその時期も決まっていて、決断の締め切りを大幅に遅れたり、間違った道を選択しようとしていたら、「あなた、道、間違えていますよ。」というお知らせが来るんだと思う。
このときも最初は「奈落の底に突き落とされた」と思っていたけれど、「あなたの道はこちらですよ」と言われるまま、見える道標だけを頼りに、目の前のことを順番にこなした。
この年、迷っていた教育実習に行って「教員免許」を取得し、失業者の職業訓練で「日本語教師」の資格を取得した。そのときは、教育の道なんて考えてもいなかったけれど、今振り返れば、このときがあったから、食いっぱぐれることがなくなった(職場を選ばなければ)。
あのとき、強制終了がなかったら、教育実習に行かなかったら、今の私はない。日本語教師の資格もない。日本語教師のときに出会った仲間は、みんな人生を自分でつくっている人たちで、COVIDの間、みんないろんな場所にいてオンランで再会し、元気をもらった。「負」の温床にしがみつかなくてよかった。うんとあとになって、そう思えるようになった。負の温床と言えば。。
2022年、日本のある存在の強制終了。起こるべくして起こったと、多くの人が思っている、きっと。数々の悪事を働き、たくさんの人々を陥れたようだから。
ときを同じくして T 氏の退任。負の温床を仕込んだ人。動きが怪しすぎる。なにを隠しているのかと凡人でも勘繰ってしまう。しれっと日経テレ東大で、話していたけれど。プロデューサーの高橋弘樹さんが、これまたしれっと、歯に衣着せぬ感じで質問するのがおもしろい。ああ言えばこう言う政治家の言葉は、なにも信じられないけれど。
ちょうど 1 年くらい前かな、日経テレ東大で、成田悠輔さんがシニカルに「葉隠」を引用して「今こそクールジャパンを世界に見せつけてはどうか」と政治家に向かって放った言葉が、妙にスカッとしたのを覚えている。きっと、日本もこのままではダメだと、強制終了を仕掛けに現れたのかな。
世の中、見えない力が働いているのかもね。