シチリアから、本土に戻ってバーリへ。車窓は、かなり牧歌的な景色。目的地はアルベロベッロ 。トゥルッリという三角屋根の石造りの建物が並ぶ、絵本の中に迷い込んだような村。建物の中もロマンティック。レストランで、おいしいワインと食事。お店の人が一緒に飲もうと、リモンチェッロをご馳走してくれる。イタリアの食事はなにを食べてもおいしい。イタリアンは、ピザやパスタだけじゃない。
アルベロをあとにし、アッシジ、カトリックの巡礼地へ。電車の駅から町まではバスで向かう。電車は、暗くなってから到着した。乗り換えたバスからアッシジの町が見える。町は、こんもりと高台になっていて、柔らかい光で包まれて浮かび上がって見えた。
到着すると、柔らかい光で灯される石造りの中世の街並みが、とても素敵だった。修道院の宿に部屋を取っていたので、荷物を置いて街を散策してから、夕食。レストランも中世を演出しているのか、もう少し明かりがあってもいいと思うくらい暗かった。絵本の世界から、今度は中世にタイムスリップしたみたい。
宿に戻って、夜の修道院も幻想的だったけど、朝日が差し込む中でとる朝食が豪華で気分が上がる。この旅で泊まる、宿の朝食がいつも楽しみ。朝食のあとは、聖フランチェスコの出生地を散策。
旅も後半戦。ルネサンス発祥の地、そして名画の街、フェレンツェへ。ルネサンス絵画で感動の連続。ボッティチェリ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、歴史を詳しく知らなくても当時のヨーロッパへの想像力を掻き立てられる。ベタだけど、「ミロのヴィーナス」が最も印象的。こんな美術館では、名画の前にソファなんて置いていない。大混雑 in ウフィッツィ美術館。
フィレンツェからほど近いピサの斜塔へ足を伸ばす。やっぱり、本物を見に行こう!と。斜めになっている塔を、芝に座って眺めながら、ガリレオが物理実験をしたんだね、と。でも、そんな実験していないという学者もいるそう。まぁいいね、どちらでも。お天気の良い日に芝に座ってのんびりできて幸せ。
そして、水の都ヴェネチアへ。ヴェネチアングラス、ヴェネチアンマスクの有名な、迷路のような町。散策だけでも楽しめる。吹きガラス工房を見たくて、ムラーノ島へ。その昔、技術が流出しないように職人たちは島に隔離されたそう。ヴェネチアの繁栄に貢献したガラス細工、見ていて引き込まれそうになるほど美しい。
島から戻って、サン・マルコ広場のイタリア最古のカフェ、カフェ・フローリアンでのんびり。多くの詩人や芸術家に愛されたそう。カーニバルのときには拠点になるような華やかなカフェ。300年の歴史を持つ。世界大戦でも閉店しなかったのに、COVIDの流行で、300年を迎えた2020年、閉店を余儀なくされたという記事を見た。現在は再開しているよう。
モンブランを崇めるために、アオスタ渓谷へ。そこからロープウェーで雪山にも登る。普段着のままで。ロープウェーに乗っている他の人たちはスキーウェア。ここまで来たので、雪を触っておこうかと。泊まった宿の朝食が素敵だった。おいしかったのもあるけれど、ダイニングがロッジ風で、窓の外の、渓谷の素敵な景色を眺めながら。
とうとう最後はミラノ。おしゃれな都会。到着したときから、ローマとは違う雰囲気だった。観光客のいる街の中心には、おいしいレストランはなさそうなので、食事は期待せず、ショッピング!イタリアは、デザインが洗練されていて、見ていて楽しい。
宿で、帰国の準備をしていると、宿のオーナーが、さっき頼んでおいた紙袋を持ってきてくれた。その紙袋、全てイタリアの老舗高級ブランド店のものばかり。「これ全部日本人が置いていったものよ」と。日本人やるね、と感心しながら荷造りして帰路につく。
帰国してから、私たちはしばらく、デロンギのコーヒーマシーンに取り憑かれていた。そのくらいカプチーノがおいしかったのです。庶民にはビアレッティだね。