人生の休憩Season 3. メキシコ

機嫌よく人生を送っているようで、どこか空虚感を感じる毎日が続いていたとき、ふと目にした旅番組。ここだ!と思い立ってからは頭の中はそのことでいっぱい。

行き先は、サンミゲル・デ・アジェンデ。番組で紹介されていたのは、アーティストが多く住む街、カラフルな街並み、アントニオという人のカラベラ(骸骨)アートで埋め尽くされたカフェ。私は、”吹きガラス” をやっていたので、サンミゲルにガラス職人いたらいいなぁ、と思いを巡らしながら。

到着初日、乗っていた便が遅れに遅れて、夜中に到着。長い列の入国審査のあと荷物を受け取り、ゲートを出ると、みんなそれぞれ家路に散っていく。旅人は私だけみたい。もう誰も守ってくれる人はいない。大丈夫かなぁ。とりあえず着いた、MEXICO !!

電気が煌々としている、ひと気のない空港で、壁にもたれかかった人がこちらを目で追っている。褐色の肌と白目のコントラストが強くて、私を狙っているの?という気持ちになる。電車もバスも終わっている。タクシーしかない。旅情報ではその辺のタクシーに乗らないで、と書いてあった。

タクシーと書いた簡易のカウンターから、「タクシーのチケットはここよ」と英語で話しかけられて、この人は私を騙す人?とみんなを疑って見てしまう。聞こえないフリをして、通り過ぎてタクシー乗り場に行ったら、「チケット買った?」と聞かれる。さっきの人と同じ制服を着ている。みんなグルで私を誘拐するのか、それとも信じていいのか?

でも空港には、私とこの人たちしかいないようなので、妄想を消して、話を聞きに近寄った。「客引きのタクシーには乗らないで。あそこでチケットを買って、このマークが貼ってあるタクシーに乗って。」と。

自分の勘だけを頼りに、というかこの方法しかないので、言われる通りにして、タクシーに乗って、予約もしていないホテルに向かった。ドライバーは、ちゃんと連れて行ってくれて、ホテルの予約をしていないから、外で待っていてもらい、フロントに聞いたら部屋はあった。

なので、ドライバーにありがとうを言って、お別れ。第一段階クリア!寝る場所、確保。フロントに聞いて、すぐ近くのコーナーショップに飲み物を買いに出た。こんな夜中なのに、小さな子どもたちが昼間の如く外で遊んでいる。時間を錯覚してしまいそう。あとで知ったのだけれど、メキシコは、ストリートチルドレンが多いらしい。

部屋に入って、ホッと一息。さっきドルで払ったホテル代、もう一度見ると、調べた旅情報のレートと随分違う!すぐ帰らないといけなくなるかも。まぁ、そうなったら、それでもいいか。疲れていたのでいつの間にか眠っていた。

そして、朝。高層階の部屋から街が見えた。街にモヤがかかっている。世界一車の多い街、メキシコシティー。世界一大学が多いって聞いたこともある。このあと、この街に何度も来ることになるとはこの時は、まだ知らない。そして、出かける支度をして、バス停に向かっていざ、サンミゲル・デ・アジェンデへ。

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