水果店

ちゅうごく人は果物をよく食べる。街中至るところに水果店(果物屋)がある。さらに、彼らは旅先(国内)で、その土地の名産の果物を箱買いして、飛行機に乗せて持って帰る。水果店はたくさんあるけれど、一番のお気に入りが職場の近くにあって、夜遅くまで開いているので仕事終わりによく買って帰った。

絵のように綺麗な立派なぶどう、マスカット、イチジクやマンゴー、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、グアバ、パッションフルーツにライチ!もちろんバナナやみかんも。みかんは国内全土から、いろんな産地のものがやってくる。果物を見た途端、「生鮮食品は日本のスーパーで買ってね」のアドバイスは、忘れてしまう。念のため、皮を剥かないベリー系は食べなかったけどね。日本でもベリー系は農薬が強いと言われているから。美しく仕上げるためには仕方がないか。

日本のスーパーと比べると、同じ果物でも値段が違う。水果店の方が断然安い。その差が意味することは、なんとなくわかるんだけど、きれいに並んだ果物は魅力的だった。日本のスーパーでずっと買っていた果物は、日本から輸入されている富士りんご。皮ごと使って電子レンジで、ホットアップル(ジューシーな焼きリンゴ風)を作ると甘くておいしい。

野菜、果物、肉、魚、なんでも早く成長させるために成長剤を使っているという。その使用はちゅうごくに限らないと思うけれど、薬剤の使用規制がなく、売るためならなんだって構わないという、食の危険を報じられる国。

成長するはずがない年齢の同僚が、4年間の滞在で4cm身長が伸びたそう。野菜の成長剤のおかげだと言うけれど、本当かな。ちゅうごく人の背が高いのはそのせい?果物は挙げたらきりがないほど消費した。はて、この副作用はどこに出るんだろう。

旅先で食べて印象深い果物は、雲南のみかん、新疆のぶどう。こんなに甘い果物があるのかというくらいに甘かった。雲南のみかんは女性がリヤカーで売っていて、しつこく勧めるので買ってみたら、小粒だけど、びっくりするほど甘い!上海に戻って、水果店で同じ産地の上記2品を見つけて、買ってみるけど味が全然違う。ちゅうごく人が旅先で果物を箱買いして、飛行機に乗せる理由がよくわかる。

なんと言っても一番のお気に入りは、ライチ。かつて楊貴妃にライチを運ぶために、ちゅうごく南部から西安まで道をつくったと言われる果物。季節は短いけれど、出たら毎日食べていた。食べ過ぎは体に良くないらしいけどね。そしてマンゴー。アジアのマンゴーは、オーストラリア産と比べると香りや味が濃く、南国フルーツらしい。

サトウキビの季節になると、店先でサトウキビを絞って、ジュースが売られる。朝、店の前に長ーいサトウキビが入荷されて、店の人が鎌で短くする。そしてジュースを搾ると夕方には、店の前がサトウキビの搾りかすでいっぱいになっている。飲んだことはないけれど。

ちゅうごくではドリアンが大人気。季節になると店先には丸ごとドリアンと、すぐに食べられるカットしたドリアンが並ぶけど、匂いが苦手で食べられない。この時期、ドリアンの存在を忘れて街を歩いていると「どこかガス漏れしている!」と勘違いして、つい息を止めてしまう。それほど臭い。街中がドリアン臭。幸いにも、いつも行く水果店にはドリアンは並ばなかった。ちゅうごく人も苦手な人がいるに違いない。

ある日、ちゅうごくのマックがドリアンソフトクリームを発売!と、日本のテレビ番組が放送しているのを見た。新発売好きだけど、怖くて試せなかった。匂いが苦手なもの、納豆、ブルーチーズ、ドリアン。

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