いよいよアジア進出:上海

領事館に何度か足を運び、ビザは出発日に間に合った。空港に降り立つと同僚たちの出迎えがあり、あっという間に新居へ。これまでいろんな職業に就いたけれど、計画、実行、連携の彼らの能力はどの職種よりも長けていると思う。そして、なんて広い部屋!

ちゅうごくはアパートの敷地入り口に門があり、警備員が24時間常駐している。その大きな門をくぐると広々と建てられたアパート。同僚たちは同じ敷地内のどこかの部屋に住んでいる。ここから私の4年間が始まる。

職場までは、アパートから専用バスがある。もしそれに乗り遅れてもタクシーで300円くらい。バスや地下鉄は30円ほど。公共交通機関は誰でも使えるようにと、とても安い。

上海の何がいいって「国際都市」、「食事がおいしい」、「経済の上向き感」!

まずは「国際都市」。世界の企業、もちろん日本企業も入っていて、とあるデーターによると在上海外国人約18万人中、日本人は約7万人。世界3位の金融・商業都市で、閉塞感がない。かつてのイギリス、フランス、アメリカ、日本の租界(治外法権だった地域)は、今も当時の雰囲気を残している。

パンデミック以降、数字は変動していそう。ニュースを見る限り、強国のナショナリズムの台頭がさらに強まっている感じがする。

なんと言っても「食事がおいしい」。ちゅうごく料理は何を食べてもおいしい。ちゅうごくは約30ほどの省や自治区があって、各地方の料理が食べられるレストランや食堂がある。ストリートフードもおいしい。ちゅうごく料理によく使われるスパイス「五香粉」。今ではこの香りがすると反応してしまう。

ちゅうごく料理だけじゃない。仕事終わりに通りに出ると、レストランはなんでも揃っている。軽くプレートとワインというのもあるし、イタリア、スペイン、メキシコ、ベルギー、スカンジナビア、シンガポール、コリア、タイ、インド、もちろん日本。手打ちそば、鍋、鉄板焼き、懐石、居酒屋、おいしいパン屋。ローソンもファミマも。世界の食材も揃っているし、もちろん日本のものも!無いものはない。

食に関しては、農薬や衛生面などの心配は否めない。外食の後、なんの前触れもなく、いきなりお腹に激痛が走ったことは何度かあった。でもだんだんと慣れてくる、いろんなバクテリアに。そして自分なりの衛生基準のラインも見えてくる。

そして、「経済の上向き感」。世界の有名ホテル、有名レストランが軒を連ねていて、上海にいる週末にレストランを楽しんでも行き尽くせないほど。そして各区に大きなショッピングモールがあって、世界の老舗ブランドがそれぞれのモールに入っている。それだけ利用客、購買客がいるってこと。

ホテルやレストラン、モール、どこも造りが大きく天井が高いので目を見張る高級感。また、芸術センターには、名だたる交響楽団、バレエ団、劇団がやって来る。私のような素人でも、世界がちゅうごくマネーを狙っているのがわかる。

やって来ないのは美術館。想像では、どんなにお金を積まれても唯一のオリジナルに何かあってはいけないと貸し出さないのか、もしくは、ただちゅうごく側が興味がなくて交渉していないか。

もちろん世界のチェーン店もちゅうごくマネーを狙っていて、他では見られないちゅうごくメニューを展開している。たとえば、朝マックは豆乳、揚げパン、お粥のセットとかね。この3 品セットは、典型的なちゅうごくの朝ごはん。

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