きっとみんな、何かを抱えて生きている

通関のあとバスに乗り込み、バスで大きなフェリーに乗船。乗り物はいつもわくわくする、特に船。海をいく冒険家になった気分。いつかシチリア島に渡ったときは、列車が船に乗せられて、島に渡る。乗客は列車から降りてその作業を眺められる。人間って、こんなのつくれるんだと感動する。子どもの頃、父とよく船や飛行機を見に行った、その影響かもしれない。

フェリーに乗ると免税店、カフェやレストランがあって、乗船客は少ないけれど昼間のように営業している。船内を一通り見終わって、窓のそばに落ち着く。アジア人は見かけなかった。モスリムの格好をした人が多い。インド系のビジネスマンや自転車と一緒に乗船しているチャリダー、バックパックを枕にしている旅人以外、バックグラウンドは全く想像つかない不思議な空間。バスで見かけた人たちはなんとなく顔が分かるので、話しかけようか迷ったけれど、まだ密入国者のことが頭にあって、人間観察だけにしておいた。

夜が明けてきて、海の向こうに陸が見えた。そして、ドーバーに上陸。あと少しでブライトン。誰かとつながりができればと思い、バスの中でブライトンに住むという女性と話したけど、世間話に終わったので、今夜の宿は自力で。朝もやの中、ブライトンでバスを降りた。

これから始まる!

自分の力でいろいろなことをつくっていく、と思う、この瞬間が一番好きかもしれない。全て自分の判断力にかかっている。自分で考えて、決める、この作業が慣れきった日常にはない。平穏な日常は、とても幸せなことで、そう生きられない人がたくさんいるのも知っている。それでも、私が人生の休暇をとるのは、自分で選びたいのだと思う。

まずは、街のインフォメーションに情報を仕入れに行く。安宿の朝食付き個室に決めて、荷物を運び、イングリッシュブレックファスト。ホテルのオーナーに聞いた、学費の安い語学学校に行って、そこに決めた。その学校の案内でホームステイの家を見に行った。海のそばの家、ここに決めた。スリランカ2世の家庭だった。窓から海の見える部屋。

イギリスは、家賃が高いので家のオーナーが間貸しをしている。その家には、家族以外のイギリス人2人も一緒に住んでいた。来週から学校なので、それまでは街探検。街の中心やお洒落なエリア、図書館、美術館、スーパーマーケットなど。LGBTの人たちが多く住むことで知られていて、過去には、ここで有名人が同性婚の式を挙げたそう。夏にはビーチが賑わう。そんな、こぢんまりとした街、ブライトン。

海といっても

2月に来たので、冬真っ盛り。午後4時くらいには日が暮れる、といっても空は一日中、厚い雲に覆われていて太陽は見えない。海は、日本海のような、激しく打ち付ける波の音。自ら海の近くを選んでおきながらなんだけど、私の知っている海とは違って、夜はさらに波の音が大きく響き、後々、寂しく感じる音に変わっていった。

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